戻る経験談 - あるさ
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あるさ

2019 / その他

偶然から叶った脱出

家庭状況や脱出の背景

父は人を罵るのが得意でした。主張がコロコロ変わり、日々些細なきっかけで暴言を受けていました。母は私を管理したがり、ゴミを漁ったり、交友関係を制限したり、言うことを聞かないと泣いて暴れました。結婚をきっかけに偶然距離が離れ、今までの環境の異常さに気付きました。結局離婚しましたが、実家には戻りませんでした。私は父母にされたことと同じ言動を、周囲に対してしていたようです。今は心療内科に通っています。

今悩んでいる人へ

健全な家庭に育った人は、親子は分かり合える、という感覚を持っている気がします。それを元に、親を嫌ったり捨てることを悪とし、叱責してくる人もいます。でも、自分が辛いと思うなら、その理由や程度に関わらず逃げ出していいはずです。何を辛いと思うか、どこまで耐えられるか、人によって基準は違います。辛さを人と比べたり、常識や、人生の責任をとってくれるわけでもない周りを気にする必要はないと思います。

道のり

  1. 💍

    結婚

    結婚で偶然にも脱出

    偶然でしたが、強制的に実家を出られました。私の親は同居を強く薦めたものの、これも偶然、相手の親が強い抵抗を示しました。私の親は外面が良いタイプだった為、結果的に折れました。離れると、今までの環境がおかしいと感じるようになりました。親なしで生活できることが、自信を育むことに繋がりました。親による押しかけや泣き落とし、埋まる着信履歴や暴言メッセージ等も、今までと違った目で見られるようになりました。

  2. 💓

    結婚

    夫に全ては理解してはもらえなかった

    おかしいと感じ始めた生育環境を配偶者に話し、異常だと判断され、親を極力無視するという対応を決めました。味方がいるのは心強かったです。ただ、本当の意味では理解されていませんでした。親の言動はメッセージや録音等で記録に残るため、配偶者に確認してもらい、異常だと都度認識してもらえましたが、最終的には和解できると思われているようでした。私以外に対しては、親の言動が普通だったのも大きいと思います。

  3. 同じことを繰り返してることに気づく

    自分自身もおかしいような気がして、心療内科に通い始めました。カウンセリングや投薬を通して、いわゆる正常な精神状態へと徐々に移行していきました。その過程で、周囲(特に配偶者)に対する自分の接し方が、父母が自分にしてきたことと同じようなものだと気づき、配偶者の心も私から離れ、離婚しました。今は健全に近い精神状態だとは思いますが、揺り戻しのような感覚に襲われることもあり、心療内科には通い続けています。

  4. 🏠

    一人暮らし

    物理的な距離を取ることで干渉が減った

    離婚後も、実家には戻りませんでした。圧力はありましたが、親がいなくてもやってこれた自信と、心療内科で健全な方向に導かれた精神のおかげか、つっぱねることができました。外面が良いタイプの親で、大きく周囲を巻き込むことがないのは幸いです。結婚していた時よりさらに物理的な距離をとった結果、干渉も減りました。

  5. 🚶

    距離を置いた人間関係

    基本的に無視

    連絡手段を絶つと暴走するだろうという助言から、メッセージや電話は基本的に無視で対処しています。