peichan
2019 / 女性
実家から抜け出すための結婚
家庭状況や脱出の背景
私が物心ついた時から、両親が不仲なのは幼心に理解できるレベルで目に見えており、両親もそれを隠す素振りはありませんでした。父は家庭内暴力がひどく、自分の思い通りになるよう家族を支配していました。母は、私が成長し顔が父に似てくると「あなたの顔を見ていると腹が立つ」と言って邪険に扱ってくるようになりました。実家なのに自分の居場所はなく、中学生あたりから“早く独立したい“と思うようになりました。
今悩んでいる人へ
”親は絶対”だと思っているかもしれません。そう言い聞かされてきたかもしれません。しかし、子供にも自分のプライバシーを守り、自分の人生を生きる権利があります。行動を起こすことで変えられることがあります。自分を大事にすることを、少しだけでも良いので考えてみませんか?
道のり
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学校の先生
先生には「あのお母さんがそんな事をするなんて思えない」
家庭内暴力を受けていると思う、精神的にも経済的にも自由がなくてツラい、といった内容を、その時々の学校の先生に相談していました。ただ、どうしても自分の受けているものが虐待なのかどうか自分では判断できず、自分の家の中でのことは世間も普通のことなのかと思っていたこともあり、相談が控えめになってしまっていたと思います。父のことは、父が学校行事に一切参加しないため、先生と接点がなかったことと、母は外面だけは良かったため、先生が「あのお母さんがそんな事をするなんて思えない」と言って、取り合ってもらえませんでした。
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一人暮らし
体調を説明しても仕事に行かなくてはならず、そのあしで不動産へ
10代半ばから、父はほとんど家には帰らず、時々帰ってきては怒鳴り散らし、暴れ狂って出ていくようになりました。その時は、自室にこもり、なるべく気配を消して乗り越えていました。代わりに、母からの精神的・経済的虐待が強くなり、私が就職すると、私の収入をあてにするようになりました。ある日、私は熱を出してしまい、職業柄少しでも風邪症状があると出勤を控えるように言われていたため、職場に連絡を入れて有給休暇にしました。自室に戻ろうとする私を発見した母は、「あんたが働かないと家に金が入らないんだけど!?」と。体調を説明しても、仕事に行けと言ってききませんでた。この出来事で、もうこの家にはいられないと思いった独立を決意し、仕事に行くと言って家を出てそのまま不動産屋に駆け込みました。
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結婚
結婚願望はなかったがお互いの自由を尊重できる人と結婚
実家を出たものの、母からの連絡は途絶えることなく、実家にお金を入れろという催促は続きました。父には、直接は実家を出たことは報告していませんでしたが、何かで知ったようで、血の繋がった家族を蔑ろにするつもりかと、連絡が来るようになりました。職場が激務だったことも相まって、私はうつ病になってしまいました。私は、そんな両親を見て育ったので、結婚願望などまるでなかったのですが、私のひどい状況を知った仲の良い男友達が、「結婚して実家と縁を切り、仕事もやめて少し休んだほうが良い」と言ってくれました。彼も、結婚願望はない人だったので、結婚後はお互いの自由を尊重しようということで、その他細かいすり合わせをし、結婚することになりました。恋愛感情のない結婚ですが、お互い干渉せず自由に暮らせる居心地の良さ、自分に何かあった時に誰かがいてくれる安心感を得ることができました。実家からの連絡は続いていますが、自分一人じゃないという心強さのおかげで、無視を決め込むことができています。うつ病の寛解はまだまだ先になりそうですが、ゆっくり治していけたらと思っています。