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お願いです家を出てください。成人組へ。

成人組で家庭環境に悩んでる人に向けて書きます。

このコラムばかりは完全にお節介です。でも、できたら読んで欲しいです。

お願いです家を出てください。

(親の介護が必要な場合を除きます。その場合は福祉につながるのが先で、その話はまたどこかでできたら。)

ゲージが切れる前に出て欲しい

18歳以上まで生きてきたあなたたちは、一時的な耐性はだいぶついていると思います。

しんどいことはあるだろうけど、お金・家事・きょうだいのこととか考えたら家にいた方がいいという選択肢をとっている人は少なくないと思います。

気をつけて欲しいのは、じわじわと自分の体力と心のゲージが削られているということです。

「〇〇したら家を出よう」など計画を立てているかもしれませんが、割とその前にゲージが尽きることも少なくないです。

お願いです、その前に家を出てください。

別に家を出るのは変ではない

「家を出るのは、親を見捨てることになるのでは…」「負けた気がする…」と思う人もいるかもしれませんが、別にいわゆる「普通」の家庭の人でも成人したら家を出る家庭もあります。そもそも、別に家を出るのは変なことでも悪いことでもありません。

家族といってもちょうど良い距離感はそれぞれ

家族といっても、一つ屋根の下で暮らすのが最適な家庭もあれば、それぞれの部屋があった方が良い家庭、別居した方が良い家庭などそれぞれです。どれが良い悪いではありません。

実家のときは大変だったけど、一人暮らしをしたらちょうど良い距離感になったなんてことも少なくありません。

生活水準下げればなんとでもなる

一人暮らしをする上で、お金とか家事とか心配だと思います。

でも、生活水準を下げればなんとかなることも多いです。

限界を攻めるなら月1、2万円のボロ物件もありますし、人と住むことを許容すれば月4万くらいからシェアハウスがあります。

虫とかは出るかも、風呂トイレは残念な感じになるかも、とかはあるけど自分の心がすり減るのとどっちがいいですか?

都会に出た方が選択肢はある

都会であれば、↑のような物件はそれなりにあり、大学とか商業施設も多いので、家は寝るだけであとは別の場所で過ごしてなんとかしやすいです。

地方にいて選択肢が少ないのであれば、いっそ都会に出るというのは手です。

しかし、「都会に行けばなんとかなる」ドリーム精神でくるのは危険です。

都会に来るなら働き口を見つけてから

「都会にとりあえず行けば仕事あるだろう」は今の時代はきついです。タイミーやUberだけで生活を成り立たせるのは無理です。

引っ越しやら役所手続きやらで来てからすぐ仕事探しをするのもむずいです。面接から仕事が決まるまでも時間かかります。

今は、オンラインでバイトや有償インターンなどもできます。最初は、オンラインでも一定の収入を確保できる状態にして上京し、都会に来てからもっと報酬の良い仕事を探す方がベターだと思います。

インターンはWantedlyとかで探せます。若者なんて(私もそうでしたが)、みんなスキルなんて不足してるので、必要なのはいかに面接で優秀に見せるかです。そこのスキルだけまずは磨こう。Youtubeとかに色々ノウハウ動画はあります。

まめにやるのが得意な人は、アンケートモニターとかひたすら回答する系のバイトでもいいと思います。

動画編集や画像制作ができる人は、案件をもらって仕事をするのもいいと思います(ランサーズなど)。

地元で就職先決まってる人、初期費用貯まったら出よう

就職先が決まっている人もいると思います。その場合は、初期費用が貯まったらでよう。30万円くらいで良いです。

住む先は↑で書いたような最低限、家具とかも家具付きを選ぶかジモティーでとにかく安く手に入れよう。

何かしらの企業に雇用されるのであれば、30万貯めるのに半年もいらないと思います。(生活費を家に入れる・奨学金がある場合はもう少しかもだけどそれは後述)

大切なのは「親にお金を取られないようにする」です。「一人暮らしをしようとしていたお金親に使われた」話は少なくないです。死守してください。まずは親に知られていない銀行口座作ってください。

あと、生活費を家に入れなきゃいけない人も、家計簿を見直して欲しいです。必要以上に抜かれてる可能性もあります。そもそも、あなたがいなくなって親が生活できないくらいなら、親は生活保護をとった方がいいです。

きょうだいがいる人、家を出ても助けることはできる

自分が家族の仲を取り持ってきたから、きょうだいを守るのは自分の役目だから、家をでれない人もいると思います。

大丈夫、家を出ても助けることはできます。

平日にすぐ助けることは難しくなるけど、あなたが一人暮らしをすれば、土日はきょうだいを自分の家に呼んで安心な時間を今よりも増やしてあげることができます。鍵を渡しておけば、何かあった時の逃げる先にもなります。

そうやってクールダウンできる時間をつくれば、家族関係も落ち着きやすくなります。割と元凶は自分で、家を出た方が家族は落ち着くこともあります。

お金厳しい人、ずる賢くいこう

とはいえ、家にお金入れなきゃ、奨学金もあるし、無理だよということもあるだろうと思います。

ちょっとずるくてもいいのでお金を節約していこう。奢ってもらえるトーク力をあげるとか、奢ってくれそうな人と付き合うとか。ルックス関係ないです。

あとは、炊き出しとか食料配布も使っていいと思います。困窮してるんだから。この辺は都会の方が正直多い。少し前の段の「都会に出た方が選択肢はある」と通じます。

都会に出たけど詰んだという時は

できるだけ↑の話を読んで、働き口がある状態、生活水準を下げた状態で来て欲しいけど、本当に詰んだという時は助けてくれる団体もあります。支援団体は東京が多いです。

団体
サンカクシャ
団体
トイミッケ

お願いです、家を出てください

もうこれは個人的なエゴですが、gedokunを読みながらも成人っぽい人には「お願い‥家を出て…」という思いで読んでます。うざいよね、ごめん。

本当にこれは個人的な話ですが、私も就職したら家を出て、弟たちにお金とかあげて、浅い知識だったけど弁護士とか使って、なんとかしようとしていました。

でも遅かったです。私は大学2年生のときに弟を亡くしました。その後、バイトで貯めてた60万くらいのお金で家を出ましたが、意外といけました。

一人っ子でも同じです。あなたがいなくなってしまうかも。

気づかないうちに、私たちは親に心を鍛え上げられています。一人暮らしの困難も、意外となんとかなります。

なんとかなるかどうかの鍵が「ゲージが削られ切っていないか」です。

瀕死状態で出るとマジで詰みます。気づかぬうちにゲージは削られています。どうか、早く家を出て。