療養中の嫁
2010 / 女性
人生を取り戻す決断
家庭状況や脱出の背景
父にネグレクトを受け、母は暴力・暴言で恐怖心を植え付け、髪型・服装等の日常生活から進路まで選択権を奪うタイプ。経済的自立と同時に親に支配されず、自分が望む人生を歩みたいと思い、事後報告で県外に就職先を決めて地元を出た。その後、結婚して最低限の連絡に抑えて、無心も拒否し、年1回の帰省もコロナになってからはせず、穏やかな療養生活を送っている。
今悩んでいる人へ
ネットの当事者の声を参考にしたり、周りの人や支援機関・制度をどんどん利用して欲しい。助けを求めるのが苦手な人も多いと思うし、親に気力を奪われている人もいると思う。周りの対応で傷付く経験をした人もいるはず。でも、頼るのは悪い事じゃないし、手を貸してくれる人はいるから諦めないで欲しい。当事者の声を見るだけでも力を貰えると思う。幸せに生きる権利は誰もが持っている事を忘れないで。
道のり
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就職
バイト代を貯めて面接に行き、採用が決まってから親に報告
職種と逃げる地域を大まかに決める。ネットや大学の就職支援室で就職先の情報を収集する。面接に行き、採用が決まってから親に報告。採用後に報告したので、親は断ったら相手に迷惑がかかると渋々ながら県外に出る事を了承した。親に酷い事を言われても自由になれる事を支えに折れなかった。
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引っ越し準備
なるべく学校で過ごして家に居ないようにした
家を出るまではなるべく親と会わないように学校で過ごすなど家に居る時間を減らした。合鍵は後日送るとか、脱出後は忙しいとかの理由を付けて渡した事はない。引っ越し代を抑えるため、荷物は必要な物を絞り、引っ越し先で少しずつ、必要な物を買い足した。
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結婚
パートナーに家庭環境や病気のことについて理解してもらった
恋人に虐待について詳細に話し、地元に戻る事はないと話した。結婚式はしない事を話し合った上で決めた。親は将来的に地元に帰って介護をしてくれると思っていたので、地元に戻らないと宣言し、態度でも介護拒否を示した。無心も家庭を持つと同時に拒否。恨み言を言われても折れなかった。パートナーには病気やPTSDについて解りやすい資料等を用いて理解を求めた。