みどりの

2017 / 男性

傷は完治することはないけど

家庭状況や脱出の背景

母親は躁鬱で、父親はアルコールとパチンコ依存。両親から常日頃かけられていた言葉は「お前なんか産まなきゃよかった」「死ねよ」「なんでここにいるの？」などととにかく存在否定ばかりだった。この言葉と共に、殴る蹴る、逆さ吊りにしたり、根性焼きをしてきたりされた。 こんな親なので飯は与えてくれるわけがなかったし、風呂に毎日入るという概念すらなかったし、服も全然買ってもらえなければ、学校に必要なお金を払ってくれないからまともに学校にも通えていなかった。 父親はバイセクシュアルで性的なことをされていた。 本能的に小学五年生にこの家はおかしいということに気づいて、耐えられなくなり、久しぶりに学校に登校すると、先生達に心配されまくって、この家からの解放が始まった。 児童養護施設に入って過ごした小学6年生から高校3年生までの期間はトラウマと闘いながらも楽しかった。 今は地方も離れた場所でひとり暮らしをしながら働いている。当たり前の愛を注いでもらえたことで、こうして生きられている。

今悩んでいる人へ

ずっとその環境にいると、それが当たり前に感じてしまうが、そんなことはない。直感でも何でもとりあえず信じて、とにかく行動してください。愛してくれる相手を見つけてください。傷は完治することはないし、その傷を一生抱えて生きていかないといけないけれど、そんな傷まで全部愛してくれる人がいます。大丈夫。頑張りましょう。

道のり

1. 🧑‍🏫

   学校の先生

   SOSを拾ってくれた

   登校したら、「その傷はどうした」「やせすぎではないか」「家はどうなっている」などと質問が始まった。答えている最中に不思議と涙が出てきて、SOSを先生たちは拾ってくれた。いろんな相談機関に繋いでくれた
2. 👪

   児童相談所

   家から離れるという手段を初めて知る

   先生に話した後すぐ先生に連れられて、児相に行った。そこでは今までの状況や心情を話した。一時保護のあと、児童養護施設に入って親と離れるべきだと判断された。 あの家から離れるという手段があることに目から鱗だった。
3. 🏥

   メンタルクリニック

   心が疲弊していた

   児童養護施設では辛さから逃れたかったのと、関心を引きたかったのが重なって、リストカットや自殺未遂をした。何度もした。自分も相手も疲弊した時期だったとおもう。
4. 🏠

   一人暮らし

   最高！！

   楽しいです！！！！！！！！！！！！！！！ 一人はやっぱり寂しいと感じるときもあるけれど、自分で人生歩んでる感があって、充実しています。 友達もできたし、仕事もそれなりにうまく行っていて、最高っす！