匿名
#なんでも
私は子どもの頃、風邪を引いても病院に連れて行ってもらったことがありません。 衣食住問題なく暮らしていて、それほど貧しい家庭ではなかったと思うのですが、「風邪くらい寝てたら治るから、病院に行くのはもったいない」ということでした。 怪我をした時もそう。学校の授業中に怪我をして、大怪我ではありませんでしたが、保健室の先生からは「一度病院で見てもらった方がいいね」と言われました。それを母に伝えても「折れてないなら大丈夫、そのうち治る」と。 確かに母は正しくて、風邪も怪我も時間と共に回復しました。 その為、今もどんなに体調が悪くても、熱があっても、痛いところがあっても、「こんなくらい病院に行かなくて大丈夫」と判断してしまう自分がいます。 自分を大事にできないのです。 今子どもとかかわる仕事をしているのですが、子ども達は少し熱があるだけで病院へ(コロナ禍以前からの話です)、鼻水が出るので病院へ、足を捻ったので病院へ、歯列矯正もそう、私には考えられないレベルで病院に連れて行ってもらっている。 私には考えられない、でもそれが普通なんだと今になって気がつきました。 (もちろん当時と今とでは子どもの医療費なども違うのは理解していますが、病院に通えない程には困っていなかったはず。) 風邪を引くと普通は誰かに甘えたくなりますよね。 だけど、私の母は私が風邪を引くと、学校休まないとだし、看病しないとだし、面倒くさいのかいつも機嫌が悪くなりました。 だから、風邪を引いたときは怖くて声が出なくなったんですが、喋らないと「どんな風にしんどいの?ちゃんと喋って!」と怒られる。 でも喋れない。 そんな思い出からは、今でも体調不良になることはトラウマです。 今心もいっぱいしんどいけど、こんなの大したことじゃないんだ、って一生懸命言い聞かせています。
