ぎりぎり人生
#なんでも
病室を出て、すぐ隣にあるでかい鏡を見る。 そこには、病院服を着て、点滴に繋がれて、包帯やら眼帯をつけている自分が立っているの。 この世の終わりーそんな顔をしてる。 頭の中には「死にたい」「私なんか」ネガティブなことしかなくて。 「嬉しい」だとか「楽しい」だとかそんな言葉はなくて。 何も考えていないつもりだけど。やっぱり、考える。 「自分がいなかった世界線」を。 今よりずっといい世界だった。 両親も、火事で◯なずに済み。姉も、私のことを気にせずに社会に出ることができる。 私がいるせいで。生きているせいで。動いてるせいで。 不幸になる。全員。私のせいで。 心臓が止まってくれないかなと。心臓を押しつぶそうとする日々。 看護師の目を盗んで、浴槽で◯のうとした日もあった。 でも、泣くんだ。みんな。 看護師も医師も姉も私も。 だから、もうしない。しないって。そう決めたのに。 また。 心臓を押しつぶそうとしてる自分が。 鏡の前にいるんだなぁ…。