瀧夜無々
#なんでも
お別れしたいって何度思っても、 何度も何度も、その度に、 私の中の想い出が止めようとしてくるの。 度胸がなくなるまで止めようとしてくるの 親がまだ優しかった頃の記憶とか、 愛する人の顔、声、言葉の記憶とか、 その人の笑顔、私が死んだ後の悲しい顔。 そういうのが全部頭のなかに流れてきて 最終的に死ねないで14年。 なんでだろうね、未だに死のうとすると 同じものが脳裏を掠めていくの。 もう、親が優しくなることはない。 愛していた、愛している人は、 もう、私が死んだとしても消えたとしても 悲しんではくれないでしょう。 私がどれだけ美しく生きたとしても、 もう、私に笑いかけてはくれないでしょう なのに、どうして同じものが 見えてしまうんだろう。 私なんて早く死ねばいいのに。 もう現世では私のことを待っている人は 待ってくれている人は誰もいないのに。 なのに、どうして………。
