匿名
小学生にあがるころ、両親が離婚しました。 親権は母親にわたりました。それは別になんとも思っていません。 母親が夜職で夜はいません。だから昼に働いている父親の家に夜だけ泊まることになりました。 1年生のころ、離婚という言葉がどんな意味かわかりませんでした。 でも参観日に少し悟りました。 お父さんやお母さんが見に来ていました。つまり、友達の両親が授業参観に来ていました。 でも私はお母さんだけ。 なんとなく両親がちゃんといる家庭が羨ましく感じました。 ちゃんと理解し始めたのは3年生のころ。 だけど、さらに自分の首を絞めました。 普通の家庭が羨ましい、という気持ちが強まって。どんどん苦しくなっていきました。 お父さんもお母さんも彼氏彼女がいます。 それがつらくて、いつもベッドに籠って一人で誰にも相談できずに泣いていました。 愛情はしっかり受けているし、なに不自由なく過ごさせてもらっている。 それだけで幸せでしょ、って他人から見たらそう思うかもしれません。きっと私もそう思います。 でも、なぜか心に穴ができて。愛情を求めるようになりました。 人と恋愛的に付き合っては別れての繰り返しでした。 確かに愛してもらっているのに、またさらに愛情を求めるのか。自分ですらわからなくて自問自答を繰り返して。 何十年もたった今も引きずっています。 こんな私はわがままで傲慢でしょうか？
