推しくんLOVE
#なんでも
お母さん、小さい頃は大好きって言ってくれたよね。 一緒にお布団で寝てくれたよね。 トントンしながら絵本も読んでくれて嬉しかったよ。 ご飯も美味しくて、お風呂はあったかくて。 楽しい遊びをしてくれて、面白いテレビを見せてくれて。 私に色々教えてくれたよね。 お父さんに怒鳴られてもお母さんが庇ってくれたよね。 叩かれても痛いのなくなるおまじないしてくれたよね。 嬉しかったな。 保育園のお話たくさん聞いてくれたよね。 でも、全部弟が産まれてからめちゃくちゃになった。 唯一の味方だったお母さんも弟のことで精一杯で遊べる時間も、絵本を読んでくれる時間も、寝る前の子守唄も、全部なくなっちゃったね。 小学校に入って妹が産まれたね。 そしたらお父さんもお母さんも下の二人に釘付けで、私に可愛いも大好きも言ってくれなくなったね。 最後に頭を撫でてくれたのはいつだっけ?覚えてないや。 私が小学四年生になってもう一人弟が産まれてもっともっと忙しくなったね。 兄弟なんか死ねばいいのに、私のお母さんを返してよ。 優しくて面白いお母さんを返して。 私だけの、私の味方のお母さん。 憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
