みみ
#なんでも
10年前飼っていたウサギのみみが死んでしまいました。姉のお誕生プレゼントで迎え入れた子で白い毛に黒い瞳が愛らしく姉はいつでもみみと一緒でした。そんなみみが死んだ日の朝みみは元気に走り回っていました。そして葉っぱをくわえて姉の腕に置きました。姉はいつものことなのでスルーしていました。その後、姉は友達と遊びに行きました。私は姉が遊びに行っている間にみみの異変にきづき呼吸していないと分かりました。すると姉が帰ってきました。私が心配そうに姉を見ました。姉は何があったのか気になり急いでリビングに行くとぐったり倒れたみみを見つけました。姉は幼い頃に父と祖父母を亡くしているので「あぁ、また家族が死んだのか」そう思ったそうです。でもその日の夜、朝のみみを思い出してしまい泣き叫んでいました。私はみみが遊んでいたぬいぐるみを持って姉の手を握っていまました。でも朝みみと遊んでいれば異変に気付けたかもしれない。死ななかったかもしれない。そう思えば思うほど姉には命の重さと殺したという感情に押しつぶされていました。みみが死んだ一週間後、姉がいませんでした。スマホの位置情報を見ると知らないところにいました。位置情報を頼りに行くと山の下の方に姉のてづくりストラップが落ちていたのでその山に入りたいと近くのおじいさんに言い一緒に山に入りました。すると座って断食しているような姉の姿がありました。私はその場で泣いてしまいました。そして姉の手を見るとみみと書かれた札とお守りを持っていました。私は姉がみみに会いたくて死んだんだと思いました。急いで母に電話し母は姉を見て「どうしたの?起きなさい。演技はダメよ。お願いだから起きて・・・」母は泣きながら救急車を呼びました。なんとか一命を取り留めたものの姉はあれから部屋から出てきていません。これは私が8歳の時に12歳の姉が自殺しかけたお話しするのはここが初めてですが姉の思いを私は今も引き継ぎ生きています。 長文ですみません。
