Minstrel
#なんでも
明日がなかったら 昨日が夢だったら どんなにいいだろうと思ってしまう時がある 明日がなかったら、 明日の幸福はつかめないと知っていても 昨日が夢だったら、 昨日を後悔することはできないと知っていても そう願わずにいられない時がある 願おうと思おうと叶いはしないのだと わかっていても、 どうか叶ってくださいと 祈ってしまう時がある その時、涙が溢れる人もいる 涙すら枯れてしまった人もいる それを隠す人もいる 隠さない人もいる 時々 自分は周りと違うのだと叫びたくなるときもある その中には 周りと違って苦しむ人もいるけれど、 自分が周りと違って欲しいと希う人もいる みんな違うのだ 性別に限らず 溜め込んだ知識も記憶も感情も そこから編まれた考え方だってみんな違う だから金子みすゞが言ったように みんなちがってみんないい じゃない時だってある みんないいと思うことも 悪いと思うことも違うから それでも、分かり合えなくても 認め合えることはあるはずだと手探りで探って もし似通うところを見つけられたのなら、 認め合えると思ったのなら、 手を取り合って笑いたい でももし認め合えると思ったそれが、 悲しくて、 膝を抱え込んでしまうようなことだったら、 苦しくて、 息が詰まって死にたくなるようなことだったら、 痛くて痛くて、 泣き叫びたくなるようなことだったら、 私も似ている、と 一人じゃないのだ、と いつでも伝えられるように、そのそばにいたい。 それでいい、むしろそれがいいのだと そう高らかに叫んで生きていきたい それはおかしいことでしょうか
