君に届け
#なんでも
小学一年生の時、問題になった女教師がいた。 そして入学して間もないころ、私はその教師に目をつけられてしまった。 あの教師が決めたルールの中で最もひどかったのは「名前の書いてない落し物は見つけてから10秒数える間に自分のものだといわないと捨てられてしまうこと」普通だったら自分のものだってわかって先生に言えば返してくれるがあの女教師は‘’たったの10秒‘’だけだった。そのルールのせいで私は制服の入った体操服袋を捨てられてしまいそうになったことがある。あの日は当番の仕事をしていて先生が10秒数えていることに気がつかなかった。そして先生は体操服袋をゴミ箱の横に置いて「体育の時間が終わったら捨てましょうかね」という性格の悪いことを言った。 体育の時間が終わったが着替える服がない。どうしようもないから先生の目を盗んでゴミ箱の横にある体操服袋の中にある制服に着替えた。それがいけなかった。 ゴミ箱の横に体操服袋がないことを知った女教師は「体操服袋を取ったのは誰よ!!」激怒した。友達が「先生に行ったほうがいいよ」と言ってくれるがまだまだ幼く、初めての理不尽だった自分は声が出なかった。 なかなか言い出せずに次の授業が始まってしまった。次の授業は国語。ひらがなの練習プリントと使ってひらがなを学習する授業だった。プリントが配られ、名前を書こうとしたら先生が「あ、1枚多かったか」と言い、私の席まで来てプリントを奪おうとした。たぶんあの体操服袋が私のだって女教師は分かってたのだろう。それが許せなかった私は必死に抵抗してプリントの取り合いになったが大人の馬鹿力に負けて奪われてしまった。その後は何にもなかったかのように授業をする女教師がとても憎らしく感じ、悔しくて泣くのをこらえながら先生のほうまで行って「プリント返してください」と言った。そしてしばらく女教師の説教がクラス中に聞こえ、私はクラスみんなの前で泣くことになったが最終的にプリントを返してもらった。 そのあと、ほぼ毎日嫌がらせに合った。「○○さんて自分勝手よね」と私やクラス中に聞こえるくらい大きい声で言われたことはあるし、給食のデザートを奪われることだってあった。ママに怒られると思って今までのこと、体操服袋のことも言えず、「学校行きたくない」と言った時だってある。ママは理由が分からず「何言ってんの。行きなさい、勉強ついていけないよ」と言われ、しぶしぶ学校に行ったことをよく覚えてる。 あれから私は教師を怖がるようになった。その後もろくな教師がいなかったから。でも数年後、遠いところに転校することになって優しくて面白い先生や信頼できる友達に会えた。クラス替えがあるごとに教師への恐怖や不安はなくなることはないが先生が言ってくれた「先生はみんなひとりひとりが大切なんだから」その言葉が嬉しくて人生で初めてうれし涙をこぼした。 私はあの出来事を恨むつもりはない。嫌な思い出のほうが多かったがあの日、先生に抵抗した自分をたくさんほめてやりたいと心から思う。 そして‘’相手に復讐したけりゃ自分が幸せになることだ‘’という言葉を深く納得している。 私に嫌がらせをしてくれてありがとう。クソババア°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
