瀧夜無々
#なんでも
愛されたいと、声を枯らして叫びたい。 一度でいい。寂しいと喚いてみたい。 助けてほしいと、手を伸ばしたい。 苦しいと、つらいと、泣いてみたい。 死にたいと、カミングアウトしてみたい。 私を俺に変えて生きやすくなりたい。 誰かのために制御してきた感情を、 すべて自分のために表に出してみたい。 今まで叫びたいのに懸命に微笑んできた。 だから、今度は叫んでみたいの。 誰かのために噛み殺してきた悲鳴を、 どうにかして吐き出したいの。 それを誰かに聞いて寄り添ってほしいの。 隣りにいて、「つらかったよね」って 背中をさすってほしいの。 でも、それは永遠に叶わない願い。 私の闇は誰かを傷つけるから。 愛されたいと枯らした声で誰かを痛めつけ 寂しいと喚いた声で誰かを傷つけ、 助けてほしいと伸ばした手は刃物に変わり 苦しいと、つらいと泣いた涙は針になり 死にたい気持ちは誰かを追い詰める。 私より強くて、私の闇よりもなお強い人は 私の周りに居ないから。 誰かに隣にいてもらうことはできないから 誰かの近くで生きると、零れた気持ちで 誰かを傷つけてしまうから。 だから私は孤独に生きるしかないの。 君とは違うのよ、ブルーアンバー。 ここには君はいない。 申し訳ないけど、君には頼らず ここで私の闇を葬らせて貰うよ。
