瀧夜無々
#なんでも
明日からまた、優等生の仮面を被って 演じていく日々が始まる。 言葉のドレスで寸分の隙もなく 守りを固めて、爪を声色のネイルで染めて 嘘のヒールを履きこなす。 かかとの高いヒールに足が痛くなっても それを脱ぐことは認められてないの。 ドレスが窮屈になっても、それを脱いで 別の者を演じること私も求められてない。 仮面で顔を隠すことだけでは足りない。 爪の色さえ声色で染めて、偽らないと 私に学校での存在価値はない。 毎日毎日演じて、踊って、耐えていく。 私の人生全てでできていくこの演目は きっと舞なんて美しいもんじゃない。 私と言う名の馬鹿者が仄暗い舞台で たった一人、踊り狂って死んでいく。 そんな孤独劇なんだろう。 もう、演じるのは疲れた。 私が休むためには、やっぱり死ぬことしか 選択肢が残されていないようだ。 でも、その選択肢は私が選ぶには 気高く崇高すぎる。 結局は汚く演じて生きていくしかない。 私が踊り狂って死んでいくのを 誰も悲しみはしないだろうから。
