ささみ
#なんでも
小6の頃、本が好きだった 12年という時間の中で、私が学んだことは少なかったから、本の中で主人公のしていることが自分も経験できているような感覚になれる本が、自分を支えてくれるような気がしていて幸せだった けど、母は本を読まない だから、塾の成績が落ちると本を捨てた 捨てられるたびに、自分の知識と経験がどんどんなくなっていくような気がして、苦しかった そのうち、本がほとんどなくなり、それと同時に本への情熱も消えた あれから3年しか経っていないけど、今も本は少ない し、当時から知識量も経験値も増えていないと思う 今は、人混みの中に紛れて、人と人に挟まれて立っているような感じ もし、人がいなくなったら私はすぐに倒れて、踏まれて、死ぬだろう 自分は本の中の主人公みたいにはなれなかった 誰にも助けを求められずに、誰にも気づかれずに、ただ流れを受け止めて、踏まれて、いつの間にか消えていく
