はるな
#学校
部活長引いた。 で、今は塾...。 今日さ、部活で、研究発表のオーディションした。 でさ、班長と副班長(先輩たち)がやるわけね? 班長が緊張でうまく言えなかったの。 結局選ばれてみんなですっごく喜んだけど、選ばれたことをまだ知らないときの、うちらが発表終わった時の…班長、つまり先輩の、顔が、姿が、忘れられない。 その時は、愕然とした。 心配だった。 班のみんなも。 怖くて恐怖で心配で…。 発表が終わって、先輩(班長)は本当に落ち込んだ表情で座った。(みんなも座った) 「はあ…ムリやった…っ…」 先輩が、そう言った。 「よかったんじゃない?」 りょう(偽名)がそうつぶやき、私も思った。うまいと思うけど…と。 私は先輩に言った。 「上手かったですよ」 でも。 先輩は、泣きそうな表情で、首をぶんぶん、と振った。 その首の動きと、表情、姿に、私は愕然とさせられた。 先輩…?え?え? その姿が、重くて苦しくてみじめで…。 その時、なんとなく、でもしっかりと、思った。 本当に悩んで病んでる(?)(病みアピじゃなくて)人には、なにをしようと、どんなことをしようと、みんなで戻すことはできない、と。 自分もそうだったな、先輩大丈夫じゃないな、私にはなにもできないのに、でもなにができるか考えちゃうな、いったい何ができるだろう、そんなことばっかり考えてた。 結局、選ばれてみんなですっっごく喜び合った。 よかった。 先輩が、壊れなくて。 本当によかった。 でも。 あのとき思ったことは、見たことは、忘れられない。
