くも
#家族
小さいころから母親は教育熱心で偏差値が低い=ゴミくずだとおしえられてきた。 でも現実は違った。偏差値が低くても楽しそうに生きている人は山ほどいた。 大好きなことをして生きることにあこがれを持った。自分の好きなことをして生きていきたい。 幼い私はそれを母親に伝えた。 否定された。それもそうだ。 教育熱心な母親だもの。 父親は私のやりたい、してみたいをかなえるために全力でサポートしてくれた。 そんな父親は今では私の良き相談相手。母親の愚痴を言うことができる。 私はあるとき声優になりたいと思った。まだまだ幼い頃に。 母親のことが大好きだった幼い私は声優になりたいと母に伝えた。母親の口から出てきたのは声優を貶すようなことばばかり。 「今アニメに出て生活ができているのはほんの一握り。」「あなたは努力家でもない。怠け者。そんなあなたがどうやって声優になるの。まずなれると思ったの?」「ふざけないで。」「今まで学力が一番大事と伝えてきたよね。私の数年の努力を無駄にしないで。もう二度とそんなこと言わないで。」 今でも鮮明に覚えている言葉の数々。 それからはとにかく母親に気に入られようと勉強を頑張った。勉強を頑張りながら医師になりたいという夢を持った。 医師になりたいという夢は半分嘘であり半分本当だった。 母親は私に安定した職業に就くのを強要してくる。 だからたくさん勉強して医師になれば母親に気に入られる。そう思ったのだ。 医師という職業に憧れはあった。かっこいいと思った。 安定していて頭のいい医師になりたいと言ったら母親は喜んでくれるはず。そう思って希望を持ちつつ母親に伝えた。 「お前の学力じゃ到底無理だ。」「こんな点数とってきてよく医師になりたいとかほざけたな。」 「諦めろ。」 無理だった。 もうこれで無理なら母親に嫌われていい。気に入られなくていい。 半分嘘だとさっき語ったのを覚えている? あれについて深堀りしよう。 母親に気に入られるため医師になりたいと思った。これを私の本当の気持ちで言い換えると 母親に気に入られるためなりたいと思っていない医師を夢として語った。 となる。これが正解。 本当は私は漫画家になりたい。 絶対的にこっちのほうがリスクが高い。 でもイラストレーターになりたいと言っている友達を見て感動したんだ。 私はイラストレーターなんて食っていける職業じゃないと思っていた。正直に言うとその子のことを心の内では小馬鹿にしていた。だって収入があるかないかわからないから。生きていけるのかわからないから。 その子は友達・親にもイラストレーターになりたいという夢を宣言していて応援してもらっていた。 うらやましかった。親に自分のやりたいと思っていることが応援されるなんて。 その子は夢に向かってがむしゃらに頑張っていた。 なれるかもわからないのにがんばるなんて。と思った。 私もなれるかわからないけれど頑張ってみようと思った。 周りに何と言われようと気にしないメンタルを作っていこうと思った。 失敗してしまったその時は平凡にどこにでも転がってそうな生き方をしてみようと思う。