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カリヨン

児童相談所ではなく民間のシェルターがいいとき

全国

できること

  • 無料で1日〜数年その施設で過ごすことができる
  • 手作りご飯
  • 個室部屋をもらえる
  • 洋服や日用品をもらえる
  • 病院へ行く(保険証や診療費もいりません)
  • 職員さんからのサポート
  • 弁護士との相談

できないこと

  • スマホは自由に使えない

安全な生活の居場所がない子どもたちが、次に安心して生活できる場所がみつかるまで約2ヶ月間過ごせる施設です(平均2か月程度)。費用はかかりません。

社会福祉法人カリヨン子どもセンター

対象年齢

20歳になるまで生活することができます。(学生であること等、延長の希望がある場合には22歳まで)

1日の流れ

朝ごはん


掃除や洗濯

自由時間(ゲーム、運動、勉強、通院、次のステップのための準備など)

夜ご飯


23時までに就寝

利用する人

問題の種類、その人の性格や育ちは様々です。いわゆる「普通の人」に見える人も多いです。

抱えている問題

  • 今日寝る場所がない人
  • 家にいると命に関わる危険がある人
  • 心に悩みがある人
  • 身体的な暴力を受けた人
  • 病気を持っているのに病院へ行けていない人

その人の背景

  • 学校に行っている人、行っていない人
  • 自分のことを話すのが難しい人、話せる人

良いところ

問題を一緒に解決してくれる

カリヨン子どもセンターには、職員さんと弁護士さんがいます。何をするのが良いか一緒に考えてくれたり、ときに法的な措置が必要なときは弁護士さんに協力してもらえます。自分ではどうしようもない悩みも、一歩ずつ解決に近づけてくれます。

信頼できる存在ができる

もちろん人同士なので向き不向きはありますが、職員さんや弁護士さんと信頼関係を築くこともできるでしょう。シェルターを出た後も、「何かあってもこの人がいる」という安心感が生まれます。

インタビュー

nigeruno:シェルターって非公開情報も多くて、私自身イメージができていなかったのですが、今日見させてもらって、とてもいい場所だなと思いました。

カリヨン:ありがとうございます。どうしても来る人を守るために、施設の場所や中の様子は見せないようにしてるんです。

nigeruno:そうですよね。保護したのに親が追いかけてきたら困りますもんね。早速本題に移りますが、シェルターの暮らしってどういうものなんですか?

カリヨン:人によって様々ですね。ゲームをしている子もいれば、大学に向けて勉強に集中している子もいたり。

nigeruno:ゲームもできるんですね。その子がやりたいことを尊重してもらえるのは嬉しいですね。

カリヨン:はい。あとは、次のステップに向けて何をやってけばいいかというのも話し合いますね。

nigeruno:どんな話し合いをするんですか?

カリヨン:まずは、その子が何をしたいかは丁寧に聞きます。「家には戻りたくないけれど、学校は変わりたくない」、「保護者に自分の気持ちを弁護士に代弁してもらって、状況が落ち着くならば帰宅したい」、「気持ちが不安定なので、病院に行きたい」など、居場所を失ってシェルターを訪れた子どもと言っても事情や希望もさまざまです。やはり、口に出して言う事は難しいと思うので、そこも私たちがお手伝いします。そこから何をするのがいいのか、一緒に考えていきます。こちらがレールを引くのではなく、本人の意思を尊重しています。

nigeruno:レールを引かれないのはいいですね。また、自分では考えにくい悩みも一緒に考えてもらえるのはいいことだと思います。

カリヨン:カリヨンには弁護士もいるので、法的な手段が必要なときは協力してもらえます。シェルターを出た後も、その先の人生で弁護士が必要になったときはその人を頼れるので、安心感があると思います。

nigeruno:子どもを守る体制があるのですね。ここでちょっと意地悪な質問になるのですが、スマホは使えないんですよね?

カリヨン:そうですね…でもそれも、子どもたちを守るためなので理解してくれると嬉しいです。シェルターにいる間に、問題の相手から連絡がきてパニックになってしまう危険性があります。そうでなくても相手のことが気になって心が休まらなくなってしまいます。また、居場所がバレてしまうリスクも防いでいます。今までカリヨンのシェルターを安全に運営できたのは、これまでの卒業生がみんな秘密にしてくれているからなんです。

nigeruno:確かにそうですよね。身も心も休めるためにシェルターに入るので、スマホは使えないのも納得しました。あと心配なことは学校ですかね?

カリヨン:学校に弁護士や児童相談所が事情を説明すると、通学できない期間を公欠扱いにしてくれたり、授業を受けられない代わりにレポート課題を出してくれる場合もあります。どうしても学校に行くことが必要な日は、職員と一緒に学校へ行くこともあります。

nigeruno:あと、すぐ当日に保護されるっていうイメージがない人もいるのかなと思いました。「家を追い出された」みたいな子も使えるということですよね。

カリヨン:はい。当日に保護できる場所を私たちも探すので、遠慮せずに電話して欲しいです。

nigeruno:心強いです。子どもシェルターという選択肢が、もっと広まって欲しいですね。

その他のサービス

自立援助ホーム

就職・進学・自立を支援する場所です。滞在期間は半年から一年程度。

子ども支援金

子どもやOGOBに奨学金や支援金を出しています。