
彼方
2023 / 女性
冬が来れば春も来ると信じて
家庭状況や脱出の背景
簡単に言うと、家庭不和でした。気がつけば常に父、母、姉の板挟みになっていて、家族の緩衝材的な役割を担っていました。父が家に帰らなくなると母と姉の喧嘩がエスカレートし、狭い部屋で怒鳴り合い物を投げ合う毎日で、布団に潜ってその場を凌ぐので精一杯でした。大学入学のために上京しましたが、家庭不和がトラウマとして頻繁にフラッシュバックしては号泣していました。私には双極性障害があるのですが、躁状態の時に借金をして親に内緒で引越しをして、「引越したので連絡しないでください」と連絡をしたのが最初で最後の、かつとても大きな反抗だったと思うし、脱出の大きなきっかけとなりました。
今悩んでいる人へ
悩んでいる自分を否定しないでください。周りにどんな言葉があっても、あなたが辛いと感じている事実は変わりないです。 何かしらのアクションを起こしてください。小さな反抗でも、新しい趣味を作るのでも、なんでもいいです。悲しいけど、自分を救えるのは自分しかいません。 精神的な辛さを抱えている人は、少しでも早く、手遅れになる前にスクールカウンセラーなどに相談するか、精神科心療内科に行ってほしいです。私は病院に連れて行ってもらえず7年間放置してしまったため、おそらくもう手遅れです。同じような苦しみを経験してほしくありません。私は元々nigerunoを使っていて、今は第3の家族のお手伝いをしています!
道のり
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家以外で時間を過ごす
好んで孤独になれる場所をみつける
高校時代は学校に居残り、そこから図書館へハシゴしてました。図書館が閉まっている日は公園に行ってました。好んで1人になれる、というのがとても居心地良かったのを覚えています。勉強という口実で夜遅くても許されていたので、家にいたくないとき、1人になりたい時よく活用してました。
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依存先を増やす
心の拠り所を作る
音楽と読書は、好んで孤独になれる時間を作れるので好きです。ライブであったり、新しい本であったり、少し先まで生きる理由付けをしています。大学生になって地元を離れてから始めたバイトがとても良いところで、同年代の友達やお母さん世代の方が相談事から他愛のない話まで聞いてくれていました。そこが実家のような役割をしてくれていたなーと思います。いいバイト先に巡り会うの、大事!
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親に気持ちを伝える
距離感に気をつけて
一人暮らしを初めても母親との関係に悩んでいたため父親に相談すると、経済的な支援を受けられることになりました。全てを理解してくれるという勘違いから視野が狭くなってしまい父親との距離が縮まると、次は父親の問題が露呈し...仕事人間の父親とは幼い頃から接する時間は少なく高校時代には帰ってこなくなったので、父のひととなりを知らず一気に距離を縮めてしまった結果、私が傷つくことになりました。親である以前に一人の人間なので、親に対してもある程度の距離感が必要だと痛感しました。
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親のことを知る
知らない方が幸せなことだってある
母親から父親に関する愚痴を聞きながら、夫婦間の問題や父親の抱える問題はなんとなく理解していました。父親と距離が近くなってからは父親から簡単に母親の話を聞きました。知りたくて聞いたというより、両親が自ずと話してくれたという感じです。親を知ることは自身の問題を平たく見るきっかけにもなるけど、私にとっては知らない方が幸せな話でした。
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よりよく耐える
勉強を口実に
受験生時代は勉強を口実に作り上げた、20時に寝て2時に起きて勉強するという最強生活サイクルで親と会わないようにしてました。勉強が口実なら親は何も言ってこないし、勉強を口実に外に逃げられるし、成績が上がれば親も喜ぶし、一石数鳥でした。勉強に没頭している時間は嫌なことを忘れられるということもあり、勉強に依存していたように思います。
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家から逃げる
一人暮らしするに尽きる気がする
大学入学を機に上京し一人暮らしを始めました。親が頻繁に来れないように、敢えて実家から遠い大学を選びました。母親の過保護過干渉は一人暮らしをして上手く交していくうちに落ち着くようになりました。家族間の問題から逃げるという点において、一人暮らしの選択をして本当によかったと思っています。
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依存先を増やす
辛い時寄りかかれる存在
実家で飼っていた小動物を一人暮らしする時一緒に連れてきました。実家で怒号が飛び交う時も、鬱で涙が止まらない日も、ペットを撫でている瞬間だけは自分も生きていていいような気がして、そのおかげで耐えられたと思います。 たまたまではありますが同じように家庭環境に悩みを抱える友達が多かったのも救われました。お互いのこと話し合って慰め合うことはもちろん、自分の家庭を客観的に見るきっかけにもなりました。家族の悩みやフラッシュバックで辛い時支えてくれたのも彼女たちです。 ただ、傷を舐め合うだけの関係で不幸に浸りっぱなしになってはよくないので、距離が近くなりすぎないように気をつけるようにしています。
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依存先を増やす
一緒にいることが家族の正解じゃない
実家にいる時1番辛かったのが母と姉の毎日の喧嘩だったのですが、私が一人暮らしをしたあと姉も実家を出たようで、そこから嘘のように母と姉の仲が良くなりました。その頃から母親の人柄が柔らかくなり、また私の一人暮らしで姉と離れてから姉との仲が修復され、今は適度に母と姉に頼れるようになりました。 元々5人家族でしたが、今は父、姉、私、母と弟、4つに別れて暮らしています。いつも一緒にいることが家族の正解じゃない、一定の距離を置くことで上手くいく家族だったんだと思います。
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よりよく耐える
ライブは生きる理由
ライブに初めて行ったのが18歳の時で、そこからはライブに行くことが生きがいになっています。春にライブがあるからこの冬は耐えて乗り越えよう、という感じでちょっと先まで生きる理由になっています。
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情報収集をする
自分の状況を知る
家庭環境やメンタルヘルスに関する本を読んで、自分の過去の状況を分析したり現状を客観視できるようにしています。インターネットに書かれていることは、半分くらい信用して半分くらいは疑うようにしています。それに比べたら本は信用性のある媒体だし、情報もたくさん載っているのでおすすめです。
編集日:2025/05/04
#家族の不仲