
相談をあきらめない
「相談しよう」聞き飽きた人もいると思います。
確かに、役に立たなそうに見えることもあれば、役に立たないこともあると思います。
しかし、コツを押さえれば意味あるものになります。以下のことを知ってほしいです。
目的は傾聴?支援?
相談は大きく「傾聴」「支援」の2種類に分けられます。
ここを間違えると「相談しなきゃよかった」となりやすいです。
どちらかの要素だけを持つ場合と、相談内容にあわせて切り替える場合があります。
傾聴(けいちょう)型
「うんうん」「〇〇ってことだね(繰り返し)」「どう思う?(答えのない広めの質問)」など、思考の整理を手伝うもの。
問題の解決を求めると、うまくいきません。
- 例:無料で誰でも使える、対象者が広めの相談窓口
支援型
特定の問題に対して、何人もの大人が関わって支援をします。緊急度が高い場合、親や先生に連絡がいき、おおごとになりやすいです。
- 例:こども家庭センター、児童相談所


使える一言
相談の始めに、確認するといいでしょう。
- ただ話を聞いて欲しくて、解決策はいらないので、傾聴して欲しいです。
- ここの窓口は傾聴だけですか?解決策も提示してくれますか?
「当たればラッキー」の気持ちで
相談員との相性もあるし、相談員のスキルも差があるし、そもそもgedokunにいる人たちの悩みに対応できる窓口なのかという問題もあります。
自分の全てをゆだねる気持ちでいくと、失敗した時のダメージが大きくなります。
相談もガチャです。当たる時は当たります。「50%信用」くらいの信用でまずはやってみよう。
相手に失礼とか思わなくていいです。感謝するのは自分が救われた後。

早ければ早いほどいい
相談は早ければ早いほどいいです。
早いほどあなたのダメージは抑えられるので回復は早くなるし、年齢が低いほど支援も受けやすいです。
あるあるなのが「大人になって問題が複雑にからまりあって大変になって、あの時はやく相談していれば…」ということです。
ハードルがあるのはわかるけど、未来のあなたを助けるのは、今のあなたです。
「申し訳ない」はいらない
頼ることを「申し訳ない」と思う人もいるかもしれませんが、いらない配慮です。
「私よりもっとつらい人が…」と思うのなら、自分はとっとと救われて、そういう人を支えられる側にまわった方が、世界は平和になると思います。
親や先生に連絡は行くのか?
虐待・自殺・自傷・いじめ・貧困・ヤングケアラーなどが確認された場合は、基本的に親や先生に連絡は行きます。
特に、虐待の通告は国民の義務になっています。
「親や先生には言わないでほしい」ということを伝えると、調整してくれる場合もありますが、ほとんどの場合連絡は行きます。
連絡が行く理由としては、これらの問題の場合はこどもだけで解決することは難しかったり、親が問題だったりするからです。
連絡は嫌かもしれないけど、自分を助けるためにもがんばってほしいです。未来のあなたを助けるのは、今のあなたです。

逆に、これらのような福祉が関わる問題でなければ、「誰にも言わないで」と言えば秘密にしてもらえることが多いです。
窓口の用途を使い分ける
相談窓口にも色々あって、それぞれの得意分野があります。
同じ相談内容でも、窓口が変われば答えは変わります。
いくらプロの相談員でも、専門外の話だと良い回答が返ってきにくいです。自分の悩みにあった相談窓口を使おう。
カテゴリーごとにまとめています。
職員によって対応は変わる
同じ場所で同じ相談内容でも、職員によって答えは変わります。
うまくいかなかったら別の曜日や時間帯に相談する、年度が変わって別の職員になったら相談するなどすると、結果が変わることがあります。
1回であきらめない
相談を1回であきらめるのはもったいなさすぎます。
ガチャ問題もありますし、悩みを伝えるのがうまくいかなかった可能性もあります。
何回も相談するうちに、自分の悩みを話すことが上手くなります。
同じ人でも、2回3回と繰り返していくと理解してもらえたり、新たな手を思いついてくれたりします。
相談は、同じ人であったとしても1回であきらめない。1人ではなく、10人、100人と話していくと良いでしょう。
友達の相談であきらめない
「友達に相談したけど、自分のせいみたいに言われて傷ついた」という人もいると思います。
友達も、あなたも、まだ未熟だと思います。
その状態で、悩みに対して傷つけるようなことを言ってしまうのも無理はありません。友達は専門家ではありません。
友達だけではなく、専門家に相談することをおすすめします。
ネットの相談であきらめない
ネットは匿名で相談しやすいですが、パワーは弱いです。ネット相談でうまくいかなかった人も、それだけであきらめないでください。
地域や専門家の相談なら、具体的な地域の支援やサービスにつながるルートもあります。
ネットには間違ったことを言う人もいます。
「ネットではなくリアル」「できるだけ専門家」に話すのが良いです。
言語化されるというメリット
相談によって問題が解決されなくても、言語化がすすんでいくというメリットがあります。
「自分の悩みを何回も話していくうちに説明が上手くなって支援を受けやすくなる」という人もいれば「何回も話しているうちに整理されて、気持ちは落ち着いた」という人もいます。
上手く話せなくていい
上手に話せなくて全然いいです。悩みなんだから、上手く話せないのは当たり前です。
言葉が出ないのなら、まずは紙に書いてみるところから。
相談のイメージがつかなければ、まずは傾聴型から。
繰り返していくうちに、何を相談したいかは見えてきます
バリエーションは豊かに
「類は友を呼ぶ」と言うように、あなたを傷つける人の周りには、あなたを傷つける人が多くいることがあります。
相談するときは、できるだけ色んなバリエーションを入れると良いでしょう。
学校、役所、地域の団体、専門家…。どこかにあなたに合う人はいます。全人類があなたの敵ということは絶対にないです。
証拠を持っていく
証拠はなくてもいいのですが、あるのなら持っていくと伝わりやすいです。
文章 | 日時・誰に・何をされたか・何を言われたか |
|---|---|
録音 | 市販のレコーダーやスマホで。バレないように注意。 |
写真動画 | 体にできた傷、虐待されているシーン、家庭の様子がわかる写真など。 |
下着・服 | 性的なことをされたとき、下着や服を袋に入れてすぐに警察に行く。体を洗うと証拠がなくなる。 |
通院記録 | どこの病院で何を診てもらっているか。 |
重めの内容を先に伝える
悩みを伝えるのって難しいです。本当は支援が必要だったかもしれないのに、うまく伝わらなくて見過ごされてしまうことはよくあります。
「伝わりやすいワード」をまとめました。第三者から見ても伝わる、重めの内容を先に伝えると良いです。
「伝わりづらいしんどさ」というのもあります。「伝わりづらいけど、緊急的だ」という場合は、「死にたい系」の言葉を借りて伝えるのも一つの手だと思います。時間も限られているし、他人に全てを伝えるのは難しいので。
死にたい系
- 死にたい
- 死のうと思っている
- 自傷行為をしている
- 自殺未遂をした
- 家に帰ったら殺されると思う
身体的虐待系
「親に〇〇をされます」などのセリフで、〇〇の中を変えてください。
- 殴る、叩く、こどもにものを投げる、ふみつける、水やお湯を使って苦しめる、包丁を使っておどす、部屋や家具に閉じこめる、家やベランダの外に出す、しばりつけたり拘束する、飲みたくない薬を飲ませる
性的虐待系
「親に〇〇をされます」などのセリフで、〇〇の中を変えてください。
- 性的にさわる、性的な命令をする、こどもの性的な写真をとる、性行為や性的なものを無理やり見せる、性的な言葉をこどもに言う、体を売ることを強要する、一緒に入浴するすることを強要される、着替えをのぞく
心理的虐待系
「親に〇〇と言われます」などのセリフで、〇〇の中を変えてください。
- 死ね
- お前を殺す
- 死んでこい
- 〇〇を殺してこい
- 体を売ってこい
- 今までお前にかけたお金をよこせ
- この家から出ていけ
- 生きてる価値ない、産まなきゃよかった
DV系
- 両親が激しい喧嘩をよくしている
- お母さんがお父さんから殴られている
- お父さんのお金がお母さんに取られている

ヤングケアラー系
- きょうだいの世話をしなくてはいけなくて、自分の時間がとれない
- 家のお金のためにバイトをしなくてはいけなくて、もう疲れた
- 親が日本語を話せなくて、生活が大変

ネグレクト系
- 親が家事をしない
- 親が家に帰ってこないことがある
- 親がご飯を1日以上くれない
- 家の中がゴミ屋敷
- 腐ったものを食べさせられる
貧困系
「お金がほぼなくて、生活が苦しいです」ということを伝えるのと、理由を添えると良いでしょう。
- 親がギャンブルにハマっていて
- 親がショッピング中毒で
- 親が働いていなくて
- 〇〇からお金を取られていて
- 就職ができていなくて
- お金の管理ができなくて
性
- ネットに性的な画像をあげられた
- 妊娠している、妊娠したかもしれない
- 生理がこない、とまらない
- 性器が痛い、かゆい、はれている
いじめ
- いじめられている